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自分のパレットを生み出す

91歳に『画にもかけない』という本を書かれている。その中の一節

「師匠は苦労して自分になくてはならぬ絵の具を並べた。その苦労を今は一人一人がやらねばなりません。他人のパレットは役にたちません。(中略)人に教わったらすぐ出来ると思う事でも、間に合わせでない自分の仕事をしようとしたら矢張それだけ時間がかかるのです。/その人のパレットが出来たとき、その人の仕事が軌道に乗ったときと言って良いでしょう。

 

自分の仕事を自分が納得できるようになるには時間がかかる、自分のパレットを作ることが大事。

 

パレットに売っている絵の具を置くだけでは絵は描けない。それを自分の色にしなくてはならない。

言葉も同じで、辞書に載っている言葉を数多く覚えるだけでは、人の「あたま」に届く言葉しか語れない。

 

人の「あたま」に届くではなく、人の「心」に届く言葉が必要だと私は思う。

生きた言葉で伝えることでその人自身との関係も確かのものにできるのだろう。

 

今日は、日経新聞を読んで私自身が心に響いたものを抜粋し、私の思いも載せてみました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

遅くなりました。おやすみなさい。

 

上山由紀子